Q:天王星は昼と夜が42年ずつ続く場所があるって本当?
A:地軸が太陽に対してほぼ横倒しになっているので、公転周期の84年の半分ずつが昼と夜になる場所があります
太陽系第7惑星である天王星。この惑星では昼と夜が42年ずつ続く場所があります。どうしてそんな不思議なことが起きるのでしょうか?
地球の地軸は23.4度傾いているとは言え、公転面に対して縦方向になっているので、地球が自転で一回転する24時間の半分ずつが昼と夜になります(実際には、23.4度傾いているせいで場所によって昼と夜の長さが異なりますが、それについてはまた別の機会にご紹介しましょう)。
しかし、天王星は地軸が公転面に対して横倒しになっています。これは、コマが横に倒れたまま回っているようなもので、北極や南極にあたる位置では自転による回転で太陽光の当たる位置がほとんど変わりません。
そのため、場所によっては公転周期の84年の半分ずつが昼と夜になってしまうのです。
天王星の地軸が横倒しになってしまった理由には諸説ありますが、かつて惑星クラスの天体との衝突があり、元々は地球と同じように公転面に対して縦方向だった地軸が横倒しになってしまったのだと考えられています。
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